厚生年金に加入せずに、政府管掌の健康保険にだけ加入したいが・・・


Q.
2000年の3月一杯で社員から契約スタッフに雇用形態をかえた29歳女性です。勤務時間は月から金の9時から5時のいわゆるフルタイムのため健康保険、厚生年金は引き続き社員の頃とかわりなく支払っています。6年近く米国に滞在しており、その間の年金は支払っていません。今、将来高齢期を迎えた時に将来いったいいくらの年金を受給できるのかと正直いって国に対しての猜疑心が高まりつつあるなか、あまり積極的に年金を支払いたいとは思っていません。そこで、3割負担の事業者が半分を負担してくれる政府管掌国民健康保険(?)をキープしつつ、年金だけ厚生年金から国民年金に切り替えれればありがたいと考えました。 ところが、前述の3割負担の健康保険と厚生年金は1セットになっていて一方を希望する場合には自動的に他社も加入しなくてはいけないと会社の総務の方に言われました。本当に3割負担の健保と国民年金の組み合わせの支払は不可能なのですか?

政府管掌健康保険と国民年金の組み合わせはできません。いわゆる社会保険は、厚生年金等の適用事業所に勤務する場合、30時間以上の勤務形態であれば強制加入です。言い換えると30時間未満の場合には加入することができません。従って政管健保と厚生年金は切り離すことはできません。厚生年金から国民年金に切り替えたいとのことですが、年金給付には、老齢給付のほかに、障害給付と遺族給付があり、万が一のことを考えると、切り替えは得策ではないと思います。

 国民年金の場合は 障害基礎年金(2級の場合)年間約 80万円
 厚生年金の場合は 現在までの平均標準報酬を25万円として
          障害基礎+障害厚生年金(2級の場合)年間約 134万円
 生涯にわたってこの障害年金が適用されます。当然、物価上昇に伴ってこの金額も上がります。

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