55歳自営業、病気のために閉店。今後無理をしても会社勤めすべき?


Q.
55才の自営業だった義父が病気で倒れお店を閉店しました。今まで、国民年金に加入していましたが、親戚から自分の会社で働かないか?と誘われています。実際には後遺症もありほとんど仕事にはならないと思うので、あまり働かせたくはないのですが、会社勤めの場合は厚生年金になると思います。年金支給開始年齢まであと数年ありますが、このままどこにも就職せずに国民年金をもらう方がいいのか?無理をしてでも会社勤めをして厚生年金をもらう方がいいのか?教えて下さい。国民年金は20数年払っているとのことです。義母もお店で働いていたのですが閉店してしまったので厚生年金となる就職先にて働きだしました。母も働いていたほうがいいのでしょうか?また、年金支給年齢以前にやめてしまったりした場合はどうなるのでしょうか?

>このままどこにも就職せずに国民年金をもらう方がいいのか?
>無理をしてでも会社勤めをして厚生年金をもらう方がいいのか?

 国民年金の加入にかかる年金受給は、25年以上の公的年金加入を受給要件として65歳から「老齢基礎年金」が支給されます。厚生年金の場合には、1年以上の加入期間があって、60歳までに受給要件を満たしていれば、現在55歳の人であれば60歳から「特別支給の老齢厚生年金」として受給できます。

 就労された時の給与額によって変わりますが、約25万円なら年額約23万円の年金が62歳から65歳まで、61歳までは「部分年金」として年額約12万円が受給できることになります。

 60歳までは何らかの年金制度に加入することが義務づけられていますので、もし可能であるなら、厚生年金に加入されのが良いと思います。


>母も働いていたほうがいいのでしょうか?

 前述と同じ理由で働ける間は働いたほうが良いと思います。


>年金支給年齢以前にやめてしまったりした場合はどうなるのでしょうか?

 年金の加入は、20歳以降60歳までは強制加入となっていますので、国民年金に加入し納付することになります。すでに受給資格要件を満てしていれば、60歳までの期間、国民年金を滞納しても65歳からの老齢基礎年金は受給できますが、保険料を納付しなかった分だけ生涯を通じて少なくなります。
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