年金受給の夫が死亡しましたが、その妻の年金はどうなりますか?


Q.
夫は地方公務員共済に30年、厚生年金に8年加入し、退職共済年金と老齢厚生年金を受けていましたが、先月死亡しました。私は66歳で若いころ厚生年金に4年加入したので老齢厚生年金・老齢基礎年金を受けています。私の年金はどうなりますか。
 厚生年金・共済組合の受給権者が死亡の場合の妻にたいする遺族給付は、生計維持のある場合に支給されます。現在、原則として二つ以上の公的年金の受給権がある場合は、そのうちのひとつの年金しか支給されませんが、同一事由の場合は併給されます。

 あなたの場合、生計維持関係があれば、遺族厚生年金と遺族共済年金の二つの年金とも受給権を取得することになります。ただし、あなたの前年の収入が850万円未満である必要があります。

 ところで、あなたは自分の老齢厚生年金・老齢基礎年金を受給していますから、その年金との関係については、自分の老齢厚生年金・老齢基礎年金のみを受けるか、遺族給付を受けるかになります。

 遺族給付を選択した場合は、併給調整の特例として、自分の老齢基礎年金も合わせて受けることができます。

 あなたの場合、配偶者は地方公務員共済に30年加入していますので、遺族共済年金・遺族厚生年金と老齢基礎年金を選択したほうが有利と思われます。
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