厚生年金を受給するのは60歳からかそれとも65歳か?


Q.
厚生年金は60歳で受けた方がいいか65歳から受けた方がよいか、どちらが有利でしょう。
老齢基礎年金と特別支給の老齢厚生年金と混同されているのではないかと思います。 老齢基礎年金は、原則65歳から支給されますが、「繰上げ支給」といって、60歳からでも受けることができます。この場合は、65歳の年金額の42%が減額となるので、どちらがよいか、有利か、という問題がでてきます。 厚生年金は、60歳から65歳まで支給される「特別支給の老齢厚生年金」と65歳からの「老齢厚生年金・老齢基礎年金」がありますが、特別支給の老齢厚生年金の年金額は、60歳から支給されていても減額されていなくて、100%の年金額です。この特別支給の老齢厚生年金は、遅らせて、たとえば65歳からなどと増額して受けるという制度もありません。 したがって、厚生年金は60歳、65歳のどちらが有利か、という問題は起きないのです。 なお、65歳から支給される老齢基礎年金・老齢厚生年金は、66歳、67歳と1年刻みで最大5年間遅らせて(5年遅らせた場合、65歳の年金額の88%増し)受ける「繰下げ支給」制度があります。
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