再生手続支援システムQ&A

【質問】
「再生計画による返済(弁済)計画表」の免除率を、個別の債権者の「確定債権額」に乗じて計算した返済総額と誤差がでますが、なぜでしょうか?

【回答】
「再生計画による返済(弁済)計画表」の免除率については、この帳票の考え方によって2種類の印字選択をできるようにしています

印字の選択は、初期画面のメインメニューの「保守」の「環境設定」の「返済計画」タブの【再生計画の免除率の印字方法】で設定できます。

1)「最低限度額」をもとに計算したものを印字する
2)個別の弁済総額を合計した金額で計算したものを印字

1)「最低限度額」をもとに計算したものを印字する

この免除率は「小規模個人再生手続(給与所得者等再生手続)」の【返済総額の最低限度額】欄の右にある免除率です。
これを選択した場合は、返済(弁済)計画表の、個別債権者ごとの返済総額は、
個別債権者の確定債権額-個別債権者の確定債権額×免除率(端数切捨て)→個別債権者ごとの返済総額
と一致しますが、
確定債権額の合計-確定債権額の合計×免除率(端数切捨て)→返済総額の合計
とは一致しません。

2)個別の弁済総額を合計した金額で計算したものを印字
この免除率は「小規模個人再生手続(給与所得者等再生手続)」の【実際の返済総額】欄の右にある免除率です。
これを選択した場合は、返済(弁済)計画表の、個別債権者ごとの返済総額は、
個別債権者の確定債権額-個別債権者の確定債権額×免除率(端数切捨て)→個別債権者ごとの返済総額
と一致しませんが、
確定債権額の合計-確定債権額の合計×免除率(端数切捨て)→返済総額の合計
とは一致します。

個別の計算を一致させるか、合計での計算を一致させるか、を両立させることはできません。初期設定(デフォルト)では1)が選択されます。