厚生省は20歳以上の国民が共通で加入する国民年金について、学生の間は保険料の支払猶予を申請できる制度を導入する方針を固めた。親が代わりに保険料を納めたり、滞納する場合が多いためで、猶予期間中の保険料は卒業後に分割で支払う仕組みにする。年金審議会(厚相の諮問機関)で合意を得たうえで、来年の次期通常国会に国民年金法の改正案を提出、2000年度の実施を目指す。
今回の制度改革の対象は大学生や大学院生、短大生など在学中の人。留年を続けた場合などで猶予期間に制限を設けるかどうかは今後詰める。
猶予期間中に支払いを先送りした保険料は、一定の延滞料を上乗せし、卒業後に分割して納める方式にする案が有力。保険料を納めていない学生時代にケガや病気で働けなくなっても、傷害年金を支給する仕組みにする。
国民年金は保険料が月13,300円で、原則として20歳から40年間加入すると満額年金が支給される。学生は91年度から強制加入になっている。