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厚労省
年金65歳支給への改悪
実施時期の前倒し提案
厚生労働省は10日、次期年金制度見直し(2004年度実施)を議論している社会保障審議会年金部会に、民間サラリーマンが加入する厚生年金の65歳支給開始について予定を早め前倒しで実施することを検討テーマとして示しました。高齢者の「就労促進」のためには、年金をもらいはじめる年齢を65歳にする時期を早めることが効果的というのが提案理由。「就労促進」による高齢者からの保険料徴収増がねらいです。支給開始年齢を遅らせる分、生涯の年金給付を削減することにもなり、国民に新たな「痛み」を求めるものです。
厚生年金はこれまで60歳支給でした。これが65歳支給に改悪され、1歳ずつ段階的に支給開始年齢を繰り延べています。厚生年金のうち定額部分(基礎年金部分)は昨年4月から61歳支給となり2013年度に65歳支給に、貸金に応じて受給する報酬比例部分は2013年4月から61歳支給となり2025年度以降は65歳支給とする予定です。女性は定額、報酬比例部分とも5年遅れの実施予定です。
こうした実施スケジュールを早めることが現在の経済情勢などから見て現実的かどうかの検討をというのが厚労省の提案です。
報酬比例部分の65歳支給は前回の2000年の年金改悪で決めたばかり。支給開始年齢を遅らせたので、今後は「無理のない負担で確かな給付」になると改悪法を国会で強行採決しましたが、わずか2年で国民への約束をほごにする考えを示したものです。
厚労省はさらに、支給開始年齢を66歳以上に引き上げることも検討課題として年金部会に提案しました。65歳支給開始年齢の実施スケジュールの前倒しにたいし、審議委員から明確な反対意見はでませんでした。同部会では厚労省の提案をうけて集中審議をおこない、10月中にも部会としての年金制度見直し全般にわたる論点を整理するとしています。
2002年9月11日 赤旗