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障害、遺族年金も対象
年金減額、3000万人に
物価スライド
政府は来年度予算の概算要求基準に、2003年度の年金額を物価の下落に合わせて減額する方針をもりこみましたが、厚生労働省は18日までに、すでに受け取っている人の年金額を引き下げた例は、「初めてのこと」(年金局)だと明らかにしました。減額は国民年金、厚生年金、共済年金にとどまらず、障害年金や遺族年金も対象になります。約3千万人の受給者に打撃を与える改悪です。
年金には、物価の伸びに応じて給付額を改善する「物価スライド」の制度があります。上げ幅は前年の消費者物価指数の変動をもとに決められます。物価は1999年度から3年間、不況の影響で下がりました。しかし、年金受給者の生活を確保するために政府は引き下げを行わず、年金額を維持してきました。
ところが政府・与党は、来年度予算で物価スライドの凍結を解除し、今年の消費者物価下落分(政府の見通しで0.6%)を年金給付額からカットすることで合意しました。財務省はさらに、過去3年間の物価下落分(1.7%)を合わせた2.3%を引き下げる考え。小泉内閣は年末までの予算編成の過程で検討するとしています。
2.3%の引き下げが実施されると、厚生年金の場合、厚労省のモデル(月23万8千円)で月約5千5百円の減額となります。1年間では約6万6千円の引き下げです。障害基礎年金(1級で月約千九百円)、年間約2万3千円の減額となります。
物価スライドの対象となる年金の給付総額は約40兆円(2000年度)。2.3%の引き下げとなると、年間9千2百億円もの年金がカットされることになります。
2002年8月19日 赤旗